すっかり荒れ模様と化したため4年越しの山頂を満喫することもできず、
急いで荷物をデポしている肩まで戻り、レインウェア上下装着。
またもや黒部五郎のカールは雨の中を歩くことになるとはなぁ...。
人生2度目の黒部五郎カールはまたもや雨。
雷岩...迫力あるなぁ
雨の中もまた趣があるよな~
...4年前も同じことを言っていたような...。
黒部五郎小舎が見えてきた。
この日はあわよくば三俣山荘までとも考えていたけど
こんなお天気なので今日はここまで。
そして...
4年前にここに来たときは初めての縦走ということもあり雨の中でも意地でテン泊したけど、
今回はもう歩いているときから迷わず決めていた、
「小屋泊」と。
北アルプスで初めての小屋泊にちょっと緊張。
とりあえず1泊素泊まりでお願いし、濡れた荷物を乾燥室へ。
山小屋によって乾燥室へ入れられるモノにはいろいろ制限があるようだが、
黒部五郎小舎はザックから靴、雨具(水気を拭いてから)ともOKだった。
(この日は空いていたからかもで、いつもそうなのかはわかりませんが)
山小屋のありがたみのひとつは雨の日の乾燥室だね。
濡れたモノ全てすっかり乾かすことができた。テン泊じゃこうはいかないもんな。
布団もひとり一枚...平日だからね♪
ビールは情報通り売り切れ...というかあるのはカルピスだけだった。
水以外のモノが口にしたくてお願いしたけど。
(連休中はこの玄関ロビーまで布団を敷き詰めることになったとか…)
そして素泊まりから2食付きに変更。
せっかくの小屋泊だから食事も含め小屋泊をとことん満喫したくなって。
談話室ではグループの方々が盛り上がっていたので、
玄関ロビーのストーブで暖をとりながら、やってくる宿泊客の人間観察♪
いろんな人がいておもしろかったけど、目玉はソロの青年外人サン。
日本語が全くダメで小屋番さんが宿泊受付するのに四苦八苦。
あげくに外履き用に置いてあるサンダルで土足で小屋に上がっちゃったり。
彼は香港在住のフランス人で、休暇で日本の北アルプスを歩きにきたと。
翌日は槍ヶ岳に行くんだ、という話を夕食時にカタコトの英語を使って話しかけ...
ていた勇気あるオジサンの横でオレはフーンとかヘェーとか
聞いていただけだったけど楽しかったな。
その夕食がこれまた美味しくて。ゴハンもしっかりおかわり3杯♪
侘しいフリーズドライ中心の食事にこの後戻れるだろうかとちょっと不安に。
この日の宿泊客は30人くらい。
濡れたモノをすっかり乾かせてくれる乾燥室、
冷えた身体を温めてくれるストーブ、
温かくて美味しい食事、
ゆったり寝れるお布団、
秋の混雑してない静かな時期なら小屋泊ってなかなかいいじゃないかと。
ま、この後同部屋の宿泊客のイビキ攻勢で寝付くのに苦労したけど。
小屋泊は想定してなかったから耳栓は持ってこなかった。
イビキも凄かったけど、屋根に打ち付ける雨音がこれまた激しくて。
翌日の天気予報も終日雨ということでどうなるのかな~と
考えているうちにどうにか眠りにつくことができた。
そして5日目朝
やっぱり雨、予報もやっぱり終日雨。
躊躇なく雨具を着込み早発ちしていく人
少しでも雨が弱まればと様子をうかがいながらも諦めて出発する人
さて、オレはどうしよう?
この日はオプションというか予備的な日で、
天気が良かったら三俣山荘にテント張ってから空身で鷲羽岳・水晶岳へというもので
無理してでも絶対に、というものではない。
そのプランを捨てればこの日一日は何もしなくても動かなくても
今後の日程には何の問題もない。
最終目的地が笠ヶ岳なので、少しでも近づいておくために
双六小屋まで進んでおくか、その点でしばらく悩んでいた。
せっかく乾いた荷物をまた濡らしたくないし、
雨の中双六小屋まで行っても乾燥室の偉大さを知ってしまった今、
またどうせ小屋泊にするだろうし…、
それならこのままもう一日ここに滞在しても同じこと、
わざわざ雨の中を歩くこともないのかな~。
(双六小屋ならビールあるだろうけど...)
玄関ロビーで、視線を降りやまない雨とテレビの天気予報との間で
行ったりきたりさせながらうじうじ悩んでいたが、
AM11時、高天原温泉を目指すソロの女性が「とりあえず三俣山荘まで行きます」と言って
出発していき、とうとう残っている宿泊客は自分ひとりに。
双六小屋まで行くならいい加減そろそろ出発しなきゃいけない時間ということで決断。
「もう一泊します」
停滞決定。
まさかの連泊。
それも小屋泊で。
談話室で古い山雑誌を読んだり、窓から降りしきる雨を眺めたり。
せっかく北アルプスの奥深いところまで来ているのだから
なんか動いていないともったいないという思いと、
こんな過ごし方も贅沢でいいのかな~という思いが半々だったかな。
結局終日雨が止むことはなかったのでこれでよかったのかなと。
この日は夕食の整理券も渡されなかったので「そんなに空きそうなんですか?」と尋ねたら、
「今日は今シーズン初めての予約ゼロなんですよ」と小屋番さん。
これはまさかの貸切か?
ネタとしては最高だけどさすがにちょっと…と緊張したが
最終的に宿泊客は自分も含めて6名となった。
この日はこの部屋に3人。
夕食は連泊の自分に気を遣ってくれたのか昨夜とは別メニュー。
この日は一日中ぐーたらしてただけでエネルギー消費してないなのに、
またもやしっかりゴハンおかわり3杯♪
翌日の天気予報はゆるやかなながらも回復傾向。
明日は進まないわけにはいかないからよかった。
この日は同部屋の方々がおとなしかった?おかげで
疲れてもいないのに消灯後即就寝。
【1日目に戻る】
【2日目に戻る】
【3日目に戻る】
【4日目前編に戻る】
【6日目・7日目に続く】
にほんブログ村
いよいよ来ましたね!
返信削除夕飯、やはり天婦羅だったんですね、いいなぁ~SW中は手が足りなかったんでしょうね、茹で野菜中心の質素なものでした。美味しかったですけどね^ ^
いいじゃないですか~そういう時間もたまには必要ですよね、下界でも走り回ってるんだもの。
さて。。。
何やら気になる事件がありそうですが‥続きも楽しみです。
◆cyu2さん
返信削除こんばんは~♪ コメントありがとうございます♪
cyu2さんにビールを飲み干された山小屋で連泊…いい休肝日になりました。
今回の山旅では山小屋の良さを感じられたことが一番の収穫でした。
1日の行動時間もそんなに多くしないで、停滞する日もあったりで、
計画通りに全てうまくはいきませんでしたが、
のんびりいい山旅ができたな~と思っています。
最後にやらかしちゃうんですけどね…
恥ずかしいことなので、ひっそりこっそり更新します。