4日目前編 【薬師峠-黒部五郎岳】
縦走4日目、この日も明るくなってから撤収&行動開始。
おかげで五色ヶ原から一緒だったソロ男性とご夫婦とも最後の挨拶ができた。
またどこかの山で会えるかもしれないな。
そしてここからは独り(今までも一応独りだけど)歩き続けるわけだけど、
どうも前日までのスカッとした秋空って感じではない模様…
昨日まで一緒だったあの方々に晴男晴女がいらっしゃったのかな。
でも、遠くの山まで見えてるからね。
ま、こんな日もあるさと歩いていく。
黒部五郎岳を目指し稜線歩きの始まり。
北ノ俣岳へゆるゆると高度を上げていく。振り返ると薬師岳。
歩きはじめて1時間くらいから小雨がぱらつきだすが、周りの山は全て見えている。
槍ヶ岳、鷲羽岳、水晶岳...なんとかこれくらいの状態でもってくれないかな~。
目指す黒部五郎岳。左右に槍ヶ岳と笠ヶ岳。
4年前にここを歩いた時は何も見えなかった。
周りが見えたら気持ちよく歩けるところだろうなぁと思っていたが間違いなかった。
薬師岳と赤牛岳。
相変わらず小雨がぱらつくなか北ノ俣岳に到着。
墨絵のような雰囲気の白山。
この日はSW5連休明けの平日、誰もいなくて静かというか寂しいくらい。
夏山と違って秋の静かな北アルプスはこういうものか~と新たな発見。
山の色も夏とは全然違うしね。
このあたりですれ違った男性と、連れの女性が来るまでのあいだに少しお話を。
酔い:「こんにちは~。昨日は黒部五郎小舎ですか?」
男性:「そうです。今日は折立まで下山なので長丁場です...そうそう!小屋はビール売り切れですよ!」
…......? この男性は何故いきなりビールの話を?オレを酔いどれ係長と知ってのことだろうか?
(そんなわけない)
しかし、ビール売り切れの情報はショックだ。
Twitterで三俣山荘はビール売り切れだと親切な情報提供もいただいていたので、
今までが恵まれていただけで、この先はビール売り切れ無間地獄が待っているのだろうか。
いよいよ黒部五郎岳が目の前に迫ってきたが、
それにつれて雨と風がだんだんと強まってきた。
周りの山々も見えにくくなってきて、山頂までもう少しの間もってくれと願う。
あと少し、あと少し、しかし...
山頂目前にして雰囲気一変...
叩きつけるような雨となってしまった。
4年越しの願いが叶った黒部五郎岳だが...
吹きつける雨と風でのんびり風景を楽しむような状況ではなかった...。
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