山の記憶

山の記憶

2016/09/19

火打山 2016.9.9-10


高谷池ヒュッテで幕営して、火打山を歩いてきた。

『夏休み』
今年は台風にホント悩まされてしまった。
休みに合わせたかような台風接近。
ひとりで山を歩くからにはできうる限り危険を避けて…
ということで台風が近づいてくるというのに山に入るわけにはいかない。
行ってみればたいしたことなかった、なんてこともあるかもしれないが、それは結果オーライ…。
悶々としながら天気予報やら雨雲レーダーを眺め、休みが消化されていった。
休みが残り少なくなってきて、ようやく安定した晴れが望める日が来てくれた。


家を出る直前まで行き先を尾瀬にするか悩んでいたので、
笹ヶ峰の登山口をスタートしたのはAM9時と遅め。
(尾瀬なら家をのんびり出発しても問題ないから)


笹ヶ峰から高谷池ヒュッテまでのCTはおよそ4時間。焦る必要はないのでゆっくりのんびり歩く。
登山道はよく整備されていて木道・木段が多い。
とても歩きやすいけど、下りでは脚への衝撃がけっこうあったかな…。

樹林帯をぬけ視界が開けると、火打山の姿が!


夏の名残のような青空と雲…天気が良くなるのを待って出てきてよかった…。

予定通り4時間ほどで高谷池ヒュッテに到着。
(1年ぶりの幕営装備を担いでの歩きは…予想以上に体力が落ちていてショック)

火打山へは明日の朝、ということでテン場でのんびり過ごす…
が、夕方になると


ガスに包まれて、ありゃりゃ~、これは今日のうちに登っておくべきだったかな~
と後悔しつつ夕飯を食べていると、


急にガスが消えていき…


夕日を眺めることができた。
これは明日も期待できそうだなと楽しみにしながら就寝。

翌朝、
火打山山頂でご来光を、と出発していく人たちの物音で目が覚めたのがAM3時半ころ。
テントから出てみるとまだ暗い夜空には数えきれない星々。

焦らず準備して、ヘッ電がいらない程度に明るくなってから出発。



明るくなりかけた空に焼山の煙がたなびく。

そして日の出を迎えると、


赤く染まる逆さ火打山…
山頂でのご来光もいいけど、この眺めもなかなかではないかな~。


朝のひんやりとした気持ちいい空気を吸いながら、赤く染まる火打山を目指す。


ゆっくりゆっくり高度を上げていくと、雲海のむこうに北アルプスの稜線が目に飛び込んできた。


火打山山頂。
途中でご来光組とすれ違い、山頂には少し前を歩いていた女性ハイカーと二人だけ。


噴煙たなびく焼山。
(かすかに硫黄臭も漂ってきたような)


槍・穂から白馬まで、北アルプスの稜線が一直線に眺めることができた。


日本海は雲の海の下…佐渡島も見えるそうだけど…。


すぐ隣の妙高山、
そしてはるか雲海の彼方には富士山も見えたのだが、
広角のレンズではやはりとらえられなかったようだ。


先客の女性ハイカーが下山し、暫し独り占めの火打山山頂。
来てよかったなぁ…
台風の影響でひたすら天気予報ばかり気になってちょっと気が萎えてたけど、
ホント来てよかった…

360度の眺望をこれでもかと楽しんで下山すると、





青い空と逆さ火打山
行きと帰りで全く違う姿を見せてくれた。



『火打山』と『妙高山』
1泊で来ればセットで登る人が大半だと思うけど、
あえて火打山だけ、妙高山のお楽しみはまたの機会に。
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